街歩き雑誌のパイオニア『散歩の達人』編集部が語る│埋もれない自治体雑誌プロモーション作成のポイント
なぜ「読まれる記事」と「読まれない記事」があるのか。編集視点と読者視点を両立させた、自治体向け雑誌プロモーションの成功法則。
街の魅力発信の手法が多様化した今、自治体の観光PRでは「読者に読まれ、行動につながること」が求められています。創刊30年にわたり街を歩き続けてきた『散歩の達人』編集部は、単なるスポット紹介ではなく、その街ならではの魅力や物語を伝えることを大切にしてきました。本記事では、読まれる記事と読まれない記事の違い、自治体の観光PRで成果につなげるための考え方を解説します。
なぜ自治体の観光PR・地域PRは“埋もれやすい”のか

観光情報が飽和する時代の課題
SNS・Web・紙媒体が乱立し、観光情報は飽和状態です。自治体の情報は「似た内容」が多く、差別化が難しいのが現状です。
自治体広告が読者に届きにくい理由
- 行政文書のような硬い表現
- 情報量が多すぎる
- 読者の行動導線が設計されていない
これらが“読まれない広告”を生みます。
雑誌メディア特有の“読者の読み方”を理解する重要性
雑誌読者は「情報を探しに来ている」のではなく、「世界観を楽しみに来ている」ため、広告もその世界観に馴染む必要があります。
埋もれないタイアップ記事・純広告の共通点

読者の「行動」を生むストーリー設計
読者が「行ってみたい」と感じるためには、情報の羅列だけではなく、読者が誌面の中で旅をしているような感覚を生むことが重要です。
当社の街歩き雑誌『散歩の達人』は、地域の住民や店主への丁寧な取材を大切にしており、人に寄り添った視点が誌面の大きな特徴になっています。そこで語られるリアルな声や温かな交流が、読者に親近感を抱かせ、まるで自分自身がその街を歩いているかのような臨場感を生み出しています。
編集部の“目利き”を活かした情報整理
編集部は読者が求める情報の「量」と「深さ」を熟知しており、自治体の魅力を最適な形に再構成できます。
情報を削ぎ落とすことで、読者が理解しやすく、行動につながる誌面が生まれます。
自治体の魅力を“生活者の言葉”に翻訳する技術
硬い表現は、読者にとって理解しづらく、魅力が伝わりにくい傾向があります。
編集部は、専門的な情報を読者の言葉に置き換え、読者が自分の生活に結びつけて想像できるように調整します。
『散歩の達人』は多くのライターと協働しており、記事ごとに最適な語り口や雰囲気を持つ書き手を起用できる点が強みです。テーマや街の空気感に寄り添った言葉選びが可能になることで、誌面全体に一貫した世界観と読み応えが生まれています。
『散歩の達人』編集長に聞く、読まれるタイアップ記事の条件

編集長インタビュー
『散歩の達人』は30年にわたり街を歩き続けてきた雑誌。読者の行動を生む記事づくりを熟知しているため、自治体広告で読者の行動を促す記事づくりの知見を豊富に持っています。
ここからは『散歩の達人』編集長に、埋もれないタイアップ記事の条件や、自治体広告が成功するためのポイントについて伺いました。
インタビュー・コメント
平岩美香
『散歩の達人』編集長
1972年、東京生まれ。1996年弘済出版社(現 交通新聞社)入社。『JR時刻表』『旅の手帖』『散歩の達人』編集部などを経て、雑誌ブランドを活用したプロモーション、周年史、フリーマガジンの制作を行ってきた。『プロジェクト松 ステキな東京魔窟』(松本英子著)など書籍も多数編集。現在『散歩の達人』編集長。
タイアップ記事を読む読者が「知りたい」と思うポイントはどこにあると思いますか
『散歩の達人』としては、街の魅力の発見や具体的な体験価値に重きがあると考えています。単なる名所紹介ではなく、歩く動線や、地元の人のリアルな声、小さな発見などが重要です。また、「なぜ今この企画なのか」という話題性やストーリー性も欠かせません。広告色の強さよりも、編集部が選び抜いたという信頼感があるかどうかも、大きなポイントではないでしょうか。
これまでの自治体タイアップで、特に成功したと感じる企画にはどんな特徴がありましたか
あれもこれもと足し算したくなりがちですが、できる限り引き算を心がけ、届けたい情報に焦点を絞った印象的な企画が成果につながっていると感じています。タイトルや見出し、写真のサイズや余白の取り方といった『散歩の達人』らしい編集的な工夫も重要です。また、Web『さんたつ』との連動や、抜き刷りパンフレットなど複数媒体での展開にも効果があります。
逆に、読者に届きにくい自治体広告にはどんな傾向がありますか
情報を詰め込みすぎて「カタログ化」してしまうと、読者の目には留まりにくいかもしれません。想像力や、「歩いてみたい」という気持ちを喚起しにくくなってしまうからです。情報の網羅性よりも、体験としての魅力が伝わる構成が大切だと感じています。
自治体が雑誌タイアップを出稿するまでのプロセス

出稿判断のプロセス
自治体が雑誌タイアップや純広告を検討する際には、制作に入る前の“出稿判断プロセス”を丁寧に整理することが重要です。
目的やターゲットが曖昧なまま媒体選定に進むと、情報が散らばり、読者に届きにくい誌面になりがちです。
ここでは、自治体が雑誌出稿を決めるまでに押さえておくべき基本ステップを、戦略的な順番でまとめました。
① 目的を設定する
観光誘客、移住促進、周遊促進など、まずは出稿の目的を明確にします。
自治体の広報活動では、この目的設定がすべての起点となります。
② KPIを設定する
目的に紐づく成果指標(検索数、訪問数、問い合わせ数など)を設定します。
KPIが定まることで、媒体選定や企画内容の判断基準が明確になります。
③ ターゲット(読者像)を明確にする
雑誌の読者像ではなく、まず自治体が狙うべきターゲットを定義します。
「どんな価値観を持ち、どんな行動をとる人に届けたいのか」を整理することで、後の媒体選定や企画の精度が高まります。
④ 企画の方向性(テーマ・切り口)を決める
目的とターゲットに基づき、伝えたいテーマや切り口を設定します。
(例:街歩き、食、歴史、移住者の声など)
ここで企画の骨格を固めておくことで、媒体との相性判断がしやすくなります。
⑤ 手段として媒体選定(どの雑誌に出すか)
読者層・世界観・編集方針・媒体特性を確認し、企画とターゲットに最も合う雑誌を選定します。
(例:街歩き系、ライフスタイル系、旅行系など)
媒体選定は“目的達成のための手段”として行うのがポイントです。
⑥ 出稿形式(タイアップ記事 or 純広告)を決める
編集部の視点を活かしたいのか、自由な表現を優先するのか、目的に応じて形式を選択します。
⑦ 予算・スケジュールを確認する
制作期間、撮影の有無、ページ数、費用感を整理し、自治体内で承認プロセスを進めます。
⑧ 編集部との打ち合わせを行う
目的・伝えたい価値・想定読者を共有し、編集部の提案内容を踏まえて企画を確定します。
まとめ

情報整理と編集力が成果を左右する
雑誌のタイアップ記事と純広告は、形式こそ異なるものの、「読者に届く広告」をつくるために必要な本質は共通しています。
それは、自治体が伝えたい情報をそのまま並べるのではなく、読者の視点に立ち、行動を促すストーリーや導線を丁寧に設計することです。
特に『散歩の達人』のような自治体や沿線エリアに特化した、地域に根差した媒体では、編集部の目利きや世界観を活かすことで、自治体の魅力がより深く、自然に読者へ届きます。
タイアップ記事は編集力を活かした“読まれる広告”をつくりやすく、純広告は自由度の高さを活かして“伝えたいメッセージを明確に届ける”ことができます。
どちらを選ぶにしても、目的設定・読者インサイト・企画設計・導線づくりが成功の鍵です。
自治体の情報発信が飽和する今こそ、媒体特性を理解し、読者の行動を生む広告づくりが求められています。
『散歩の達人』では、その街のオリジナリティあふれる魅力を伝える広告制作を行っています。媒体特性、費用感、過去事例などをまとめた資料をご用意しています。
資料請求フォームから詳細資料をご請求いただけます。また、企画相談をご希望の方はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
FAQ

FAQ — 雑誌広告・タイアップ記事でよくある質問
Q1. 雑誌のタイアップ記事とは何ですか?
編集部が制作に関わり、雑誌の世界観に沿って作られる広告記事です。読者に自然に届きやすいのが特徴です。
Q2. 純広告とタイアップ記事の違いは何ですか?
純広告は広告主が自由に制作し、タイアップ記事は編集部が制作に関わる点が大きな違いです。
Q3. 自治体広告が埋もれやすい理由は何ですか?
情報量が多すぎる、行政的な表現が多い、読者導線が設計されていないことが主な原因です。
Q4. 雑誌広告で成果を出すポイントは何ですか?
読者の行動を促すストーリー設計、写真・地図の最適化、生活者視点での言語化が重要です。
Q5. タイアップ記事の制作期間はどれくらいですか?
取材・撮影を含むため、純広告より長くなる傾向があります。一般的には1〜2か月程度です。
Q6. 純広告はどんな目的に向いていますか?
イベント告知やキャンペーンなど、明確なメッセージをストレートに伝えたい場合に適しています。
Q7. 雑誌出稿の媒体選びで重要なことは何ですか?
読者層・世界観・媒体特性が自治体の目的と一致しているかが重要です。
Q8. 散歩の達人のタイアップ記事の特徴は何ですか?
生活者視点で街を歩き、体験を通じて魅力を伝える編集スタイルが特徴です。
